前回の1年生編の続きです。
高専の2,3年生というのは5年間のうちで最もダレる時期です。
3年生にもなると、高校に行った同級生は大学進学したり就職活動したりと、未来に向けて頑張り始める時期です。
周りの高専生は中弛みしていますので、このときがチャンスです。一気に周りと差をつけていきましょう。
2年生の前半から3年生までに実践すべきこと
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実用英検2級を取る
なぜか「高専生は英語が苦手」と言われています。
高専生は中学校では優秀層だったはずなので、苦手というわけでは絶対ないと思うんですよね。ただ単に勉強してないだけ。
でも、大学受験をしないのだから、モチベーションを保つのは結構難しい。
そこで、大学受験とは別の目標を設定するのです。その目標設定に最適なのが、実用英検2級です。
実用英検2級は高校卒業レベルの英語力と言われていますので、これを取得することで、きちんと自分も高校生と同じレベルなんだなと、自信がつきます。また、そこからさらに未来で必要となるTOEICや、編入試験対策にもつながります。英語を勉強することは、将来の幅を広げることになるのです。
2年生の前半から勉強を始めて、3年生の前半くらいまでには取得できると良いですね。
高専生に足りないのは圧倒的に単語力・熟語力だと思います。
私がお勧めする単語帳は、太田義洋という方が作った「百式英単語」という単語帳です。これで1日1時間音読するだけで、1,2ヶ月くらいでかなり多くの単語を暗記することができました。 -
センター試験レベルの数学を勉強する
数学に関しても、大学受験がないので勉強のモチベーションが保てないですよね。
ただ、1~3年生で習ったことは、4,5年生のベクトル解析やフーリエ変換の応用数学の科目で超重要になってきます。
電気電子回路や電磁気学といった他の専門科目でもフル活用します。
数学ができないとツライ思いをします。私は3年生の春あたりから、夏休みの終わりまでに1,2年生の数学を総復習しました。
私の高専では、白チャートを1人1冊購入させられていましたので、それの「応用問題」や「センター試験レベル」と書かれた問題だけやりました。
簡単すぎでもなく、難しすぎでもないレベルで、問題の数も少なくて、ちょうどよかったです。2周くらいしました。
「センター試験レベル」の問題を解けるようになることで、高校卒業程度と同じ数学力は持てている、という自信がつきます。2,3年生の皆さんは、白チャートをやることを強くオススメします。
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何か1個でも資格をとる
せっかく工業専門の学校で学んでいるので、在学中に何かしら資格を取りたいですよね。ちなみに工業高校生は、「特別教育修了」も入れると、色々とってたりします。
私は3年生のときに「第1級陸上特殊無線技士」を取りました。
無線通信の技術的な業務に従事するために必要最低限の資格です。
在学中に取得した専門的な資格はこれだけです。他にも電気工事士や危険物の乙四とか取っとけば良かったなあと思います。
4年生からは編入試験の勉強を始めましたので、あまり実務の勉強はしていませんでした。
資格を持っておくと、就活のときにも履歴書に書けるし、有利になるかもです。 -
電子工作をしよう!
趣味として電子工作すれば良かったなあと思います。
秋月電子通商のwebから、部品やブレドボードを通販で購入したりして、回路製作の参考書の真似事だけでもやっとけば良かったなあと後悔しています。
別にそれをやった、やらなかったで今に影響しているかといえば、影響ないんですが、せっかく高専に居たのだから、普段から電子工作をしていれば実験実習をもっと楽しく学べたのかな、と今になると思います。
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連枝でシーケンス制御の勉強をしよう!
私の高専では4年生の実習で、シーケンス制御がありました。
最初は全く何もわからず、結構遅くまで居残りをさせられました。難しかったです。
連枝というフリーソフトで、シーケンス制御のラダー図を組む練習やシミュレーションができるので、なんか参考書でも見ながら練習しておけば、いざというとき楽になります。
特に私のような、施設管理や生産技術の仕事に就くようであれば、シーケンス制御の知識は必須ですし、理解できればとても面白い分野です。
以上、高専2・3年生の間に実践すべきことでした!