主に現役高専生向けの記事です。
特に現3年生や4年生の後期の方に向けて書いています。
この記事では、編入試験に関する全般に関することを書いていきたいと思います。
私は電気電子・情報系の学科ですが、他学科の方でも参考になるかと思います。
目次
- 〇そもそもなぜ大学編入をしたのか
- 〇どの大学の編入試験を受けるか
- 〇技科大はお得(勉強量に対してコスパが良い)
- 〇受験料は結構高い
- 〇いつから勉強を始めるか(数学・物理・専門科目)
- 〇英語は大変
- 〇なるべく科目数が少ないところを選ぼう
- 〇最後に
〇そもそもなぜ大学編入をしたのか
私の大学編入の動機は、単純に学歴を得るためでした。
いくら学歴社会が批判され「実力社会」が称賛されようと、大企業の中だと、やっぱり高専卒の地位は大卒に比べて低いのが現実です。
それに、成績もよかったので、高専卒の肩書のままでは勿体ないと思いました。プライドがエベレスト級に高い学生でしたね。
完全に学歴厨でした。
「この大学で~の勉強、研究がしたい」というのは
なかったです。
理系だと修士を取って当たり前と言われていますが、学部卒で就職する人もたくさんいますし、研究開発職になるつもりもありませんでした。
〇どの大学の編入試験を受けるか
さて、大学進学を決めたら、次はどの大学を受けるかを決めていきます。
受験大学の選定基準は人によって色々ですが、
だいたい下記のように3校くらい受けるのが平均的だと思います。
第1志望:自分が行きたい大学
第2志望:過去問が余裕で解けるくらいの大学
第3志望:確実に合格できそうな大学(滑り止め)
私の場合は、
第1志望:地元の国公立、第2志望(滑り止め):技科大 としました。
家計が苦しく、アパートを借りる余裕がなかったため、実家から通学できる大学と、寮が豊富な技科大を選びました。
技科大以外の国公立は、寮はあるけど編入生は入れないという大学が多い気がします。
大学ごとに確認してみると良いでしょう。
高専には居たくなかったので、専攻科は受験しませんでした。
〇技科大はお得(勉強量に対してコスパが良い)
技科大を滑り止めとした理由をもう少し詳しく話すと、長岡技科大、豊橋技科大は試験問題が比較的簡単で、募集人数も多いので、きちんと勉強していれば合格できるからです。
(↑ただし、なめてたら落ちますよ)
また、とんでもなく所得の多い家庭でない限り、
学部生の間はほとんどの人が寮に入ることができるのでそれも魅力的ですね。
でも今も寮ってあるんですかね?
経費削減等で廃止される可能性も無きにしも非ず。
確認してみてください。
ちなみに、私が現役高専生だった頃は、
豊橋技科大の推薦入試は成績証等の書類を大学に
送るだけでした。(面接すらもナシ)
特に行きたい大学にこだわりがなく、
「学費の安い国立大学ならどこでもいい」
というスタンスであれば、豊技大の推薦入試でサクッと決めてしまうのもいいかもしれませんね。
ただし、日頃の成績が良くないと推薦されませんし、推薦に落ちたら筆記試験を受けなければならないので、どっちみち勉強は必要になるのですが。
感覚で言うと高専での席次がクラスで10位以内であれば推薦して貰えるのではないでしょうか(学校によるとしか言いようがない)
今もこういう形態の推薦入試なのかどうかは知らないので自分で調べてみてください。
〇受験料は結構高い
受験料は1校あたり約3万円なので、3校分+交通費+願書郵送費で、受験するだけでも15万円ほどかかります。
家計に余裕のなくて自分で負担しなければならない人は、できれば4年生が終わる頃までには貯めておきたいですね。
深夜バスを使って遠方に行くのであれば、前日の朝には到着しておきましょう。
間違っても、試験当日の朝に到着するようなスケジュールは組まないように…
学業と両立しやすいアルバイトに関してはまた別の記事にでも書きたいと思います。
〇いつから勉強を始めるか(数学・物理・専門科目)
では編入対策の勉強はいつからするのが理想的か。
宮廷や筑波、電通大などの高度な数学・物理・専門科目が出題される大学を受ける方は、3年生の終わりの春休みからが適切ですね。
私が受けた地方国公立や技科大は、過去問を見る限り、高専3年生までの数学(微積分・行列)しか出題されなかったです。
4年生の夏休みあたりまでには受験勉強を始めましょう。
そのため、3年生が終わる頃には過去問を入手し、どんな問題が出るのかを確認しておいたほうが良いです。
webに公開されていなくても、その大学から郵送で取り寄せたりできます。
私の高専では事務室が過去問を保管していたので、それを借用して自宅でスキャンしてPCに保存していました。
〇英語は大変
英語の試験が現地でペーパーテストを行うのではなく、TOEICのスコア証の原本を提出するという方式の大学もあります。
願書と同時にTOEICスコア証を提出する場合、4年生の2月か3月に受けるTOEICが最後のチャンスになります。
TOEICの結果が出る時期と願書提出期限には注意しましょう。
英語は覚えなければならない単語・熟語が多く、数学や物理よりも時間がかかります。
しかし、単語・熟語さえ覚えていれば、点が取れるテストでもあります。
覚える量は多いけれども、数学・物理に比べて思考力はあまり必要ありません。
諦めずにきちんと得点源とするのが吉です。
単語や熟語の暗記は通学電車内など効率よく時間を使いましょう。
〇なるべく科目数が少ないところを選ぼう
たいていの地方国公立であれば、数学・物理・英語(orTOEIC)なのですが、まれに化学もあったり、専門科目も課せられたりします。
科目数が少ないほうが勉強しやすいのは明白です。
ただし、豊橋技科大は英語、国語、数学、専門です。
更に専門の中には信号処理と化学が含まれています。
滑り止めにする場合は注意しておいた方が良いでしょう。
〇最後に
まとめます。
- 大卒の肩書を得ないのは勿体ない
- 受験校は3つくらいが平均的
- 4年生の前半から勉強始めるのが最適
- 数物専が難しい大学の対策は早めに
- 英語は単語・熟語を覚えて得点源としよう
- TOEICの結果の通知と大学の出願期限に注意
以上、編入全般に関して、私の経験談、知見を書きました。
いずれは科目ごと(数学、物理、英語)の勉強法についての記事を書いていこうかと思います。